バンコク 生活

東京生活とバンコク生活の違い – 海外移住することで見えた変化とメリット

バンコク 生活

タイに移住した後の生活はどういうものか?旅行でタイを訪れたことがある人は多いと思いますが、いざ住むとなるとどういう生活が待ち受けているのかイメージしずらいと思います。

僕は元々バックパッカーとして、数十か国を訪れたことがあり、タイにも5か月以上滞在したことがありましたが、やはり住むと見えてくることがありました。

アメージングなことはない

まず僕の場合は、バンコクで生活しています。そのため、基本的に日本にある物の多くが揃う環境になります。

トイレは水洗だし、地下鉄もある。カフェも、コンビニも日本に負けないぐらいあるし、家系のラーメンだって、つけ麺だってあるんです。日本のTVもチューナーを契約すれば、リアルタイムで観られます。

仕事もそうです。基本日本人は日系企業で働いているので、社内ルールも日本的です。

旅行で出会ってきたタイ人は、飲食店や飲み屋で働く人など、地方からの出稼ぎで水商売を生業にしている人ですので、大卒で会社員として働くタイ人の多くはもっと穏やかで、普通の人が多いです。

アメージングタイランド!みたいなことは、バンコクの日常生活ではあまりありません。

バンコク生活に置いて、タイらしいといえるのは、タイ人が居て、タイのご飯を食べて、タイの酒を飲んでいることぐらいです。

バンコク生活と東京生活の差はもっと日常的で、堅実な部分です。インパクトはありませんが、非常に大きなことです。

実際に僕の実例と共に、ひとつずつひも解いていきたいと思います。

生活上の日本とタイの大きな相違点

タイに住むことによって、日常生活を変えた大きな相違点が大きく4つあります。

年中暖かい
バンコク年間平均最高気温は 35度、最低気温は 27度。年中夏が続くことで着るものは夏物だけになり、季節による家の模様替えや家電の買い替えなどもありません。
また暖かいというだけで、行動も心境も変わります。

家賃が安い

バンコクで一人暮らしをしているタイ人の平均的な家賃は6,000~8,000バーツ(21,500~28,500円)だと思います。

日本人の多くは10,000~15,000バーツ(36,000円~54,000円)の物件に住んでいます。この価格帯でクオリティは日本の平均より高く、1.5倍ほどの広い部屋に住むことができます。

タクシーが安い
バンコクの初乗りは35バーツ(120円)。渋滞はありますが、終電を気にする必要がなくなります。
安い物の選択肢が多い
屋台のご飯で35バーツ(125円)、ローカルの安いレストランで2品食べて150バーツ(540円)もあれば食事ができます。
お酒はお店で飲んでも安い店が沢山あり、そこそこ酔っ払うぐらい飲んでも350バーツ(1,250円)ほどで済ませられます。

日本での生活と変わった点

上記のような違いがあることで、自ずと生活が変わりました。

洋服や季節ものにお金を使わない

夏物だけでよく、家具付きのアパートに住んでいるので、とにかく買い物しなくなりました。

更に日本のように高い服を着ている人も少ないですし、品質の高いものはインポートものになり日本より高いので、街を歩いていても、欲しいものと出会うことがあまりありません。

結果、物欲が減ります。

会社に徒歩通勤できるようになる

タイと日本の物価比較で、一番格差が大きいと思うのが家賃。街の中心部の駐在員が住んでいる一部エリアを除けば、会社の徒歩圏内に安く済むことができます。

タクシーに気軽に乗れる

日本では贅沢なタクシー利用ですが、バンコクの初乗りは35バーツ(120円)。街中から家まで350円程度なので、渋滞がひどくなければタクシーに乗ります。一番大きいのが終電を気にせず飲めることです。

夜遊びの回数が増えた

気候的に年中夏ですので、飲みの回数は増えます。また飲み代が安く上げられるお店がたくさんあるので、飲むことに対して、お金を気にすることがなくなりました。

もちろん日本の居酒屋やおねえさんが居る店はそれなりの値段になりますが、タイローカル向けの安い店で飲み食いすればとにかく安い。

またタクシー代が安いので、深い時間まで酔いを気にせず飲むようになりました。

自由になるお金と時間が増えたのが最大のメリット

要約すると、タイで生活して感じた大きなメリットは、自由になるお金と時間が増えたことです。

通勤時間は15分。勤めていた会社は基本残業もなかったので時間が増えます。

また日本人採用の最低給与が基本50,000バーツ(180,000円)になります。これはあくまで最低なので、年齢と経験なりの給与をもらうと、タイでの生活はかなり楽です。

それでいて安いものの選択肢が多いので、日本で安く済ませたかったものが、より一層安くなります。

結果、使えるお金が増えて時間があるので、遊びに行く回数は増え、ジム通いや習い事も容易になります。

※給与に関しては、一部例外的な企業があります。

デメリット

物にこだわりがあると、日本より高いことがデメリットです。

例えば日本と同等に、こだわりのお店で食事をしたい、健康的な食事を外食に望むとなると、日本より高くなります。

また趣味の商品などでこだわりがあるものを買おうとすると、日本製や欧米製など、タイから見たインポート商品になり、関税が高いタイでは日本より高くなります。

後は落とし穴的に、日本の厚生年金を払っていないので、例えば老後に日本に戻るとすると、年金だけでは生活できなくなります。

その分貯蓄が必要になりますが、この点は年収が落ちるタイ生活は不利です。タイに永住すると考えれば、なんとかなりそうですが。

外国人として生きることは自分次第

タイで生活していれば僕は外人なので、もちろんそれでフラストレーションを抱えることもあります。

言葉、文化はもちろん違いますし、どれだけ言葉や文化を勉強したとしても、僕は外国人です。

それでもタイは外からの受け入れに対して寛容な国ではありますので、嫌な思いをするより、良いことの方が多いと思います。

外国人だから簡単に雇用ができないように給与が高い水準に定められていますし、日本人というだけでアドバンテージはかなりあります。

自国の人間として生きようと思えば日本に帰ればいいだけの話。これはどこに行っても変わりませんので、日本人としてタイで生きることは、トータルで見るとプラス面が多いと思いますよ。

 

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