タイに移住するきっかけになった「あの時の旅」

僕がタイに移住するきっかけは割とネガティブで、「東京」が嫌になったり、自分の人生におけるステータスがマイナスになったことでした。

ただそこで「タイ」を選んだのには理由があり、それを端的に説明できるほど自分を客観視はできていないのですが、きっかけは2008年~2009年の旅でした。

1年半ほど旅をしていましたが、そこで滞在した約3ヵ月の記憶、曳いては2002年の旅の記憶もひっくるめて、僕とタイの間に熱が生まれました。

 

二〇〇二年に三ヶ月ほどアジアを旅していた僕は、その中で何年にも渡って旅を続ける人たちに出会った。彼らは実に楽しそうに、僕の記憶に薄っすらとある土地のことを鮮明に説明した。

僕はそれに羨望を抱くこともなく、ただ彼らの旅の長さに驚きながら、実感の湧かない話に耳を傾けていた。彼らはまったく想像のつかない時間の流れの中に生きているようだった。まだワンワールドのチケットもなかった頃の話だ。

確かそんな過程を経て、この旅に出ることを決めた。

初めてのバックパッカー旅で出会った旅人に影響を受け、長い旅を決意。

旅の魔力に惹かれ、自分の物語を作る理想を抱いて出たのが「あの時の旅」です。

まだ最初の3ヵ月分しか書けていませんが、是非パラパラとめくるだけでいいので読んでもらえれば嬉しいです。

➡amazon kindleストア「由梨 根音」ページ