タイ移住生活

【タイ移住】忘れていた婚活 – タイでの生活を振り返る

タイ移住生活

求職中にCovit19が拡大し、VISAの問題で一時帰国。しばらくタイには戻れそうにもありませんので、3年弱に及ぶタイ移住生活を振り返ってみたいと思います。

今回は「婚活」。移住したら結婚できるかもしれないという、淡い期待とモチベーションのことをすっかり忘れてしまっていました。

忘れていたひとつの移住理由

単純にタイが好き、住みやすいといったことももちろんあるのですが、タイを離れてから思い出したことがあります。

そう、「結婚」です。これはタイ人との結婚ではなく、日本人との結婚を想定したものでした。

これまで特に婚活のようなものを意識したことはありませんでしたが、結婚したいとは常々思っていました。

正直なところ、一人で生きていくことをしていて10年もすれば大体やりたいことはなくなってきます。

もう少し正確にいうと、結婚しているとできないようなやりたいことはほとんどなく、結婚して子供がいるからできる・やりたいことの方が遥かに多いと思ったということです。

しかしタイ人との結婚を前提としないタイ移住で、なぜ結婚をひとつの理由として考えたのか。

小さな枠内で関係ができる

日本に居た時より規模が小さな、タイの日本人社会に身を置くことで、出会いが濃密なものになるのではないかと考えたからです。

これは20代に1年ほど実家で暮らしていた時に感じたことでした。

もちろん何処に居ても濃密な関係性は個々人の共通点の共有によって、得ることはできます。

ただ30代も半ばに来た頃、周囲に結婚する人が増え、出会いの環境が変わります。周囲の物事の優先度やそれを許す状況が変わり、状況が変わっていない僕は、自ずとその出会いの数を減らしていくことになります。

同世代との出会いは減り、母数が減るのでピンと来る人は少なくなります。

そこで20代の人と遊ぶようになるのですが、周囲と年齢差が生まれるといつもの自分で居づらくなります

年齢をあまり意識していませんでしたが、周囲は僕を年長者として接します。そうすると同世代と同じように接していると、周囲が受け取る印象や言葉の意味が変わってきます。

正直、自分が一番年下の時代が、自分の良いポイントが一番出せていたように思います。それに自分が20代で、20代が恋愛対象となると、自分と見た目や精神性のバランスが取れるので、自然と出会えていたように思います。

30代後半にもなると、5歳ぐらい年下に相手を求めてしまいますので、内面的なバランスが難しくなります。

ただそれは、たかだか1回の飲み会での判断。

でも、ちょっといいなと思う人が居ても、基本即決で決めないともう一度その相手と会うほどお互いアクティブでもない。結局1度きりで出会いが終わってしまうことが多かったです。

そういう年齢や状況の問題がある中、ある程度閉じられた環境であれば、何度も同じ人と会い、タイが好きとか移住者としての共通点もあるので、関係性が濃密になっていくのではないかと考えた訳です。

出会いは狭かった

出会いは作るか/作らないかという問題もありますが、あくまで今まで通りの自分として生活していて、タイでの出会いはそれなりにありましたが、思っていた以上に狭かった

幸い会社が多くの日本人を抱えていたので、飲み友達に困るようなことはありませんでしたし、女性も含めての飲み会は多かったです。

ただタイという共通点で人が繋がると思っていた点は的外れで、それぞれのライフスタイルや、やりたいことが違うので、思ってた以上に繋がりきれませんでした。

タイに興味がある人は割合として少なく、日本でしていたような生活をタイでもしている人がほとんどでした。

また会社で十分な数の人の繋がりを得てしまい、そこからの広がりに積極的になることもありませんでした。

会社でいいなーと思う人もいましたが、マネージャーという立場もあり軽薄なことはできず、何となく時は経っていってしまいました。

僕の出会いの場

会社。クラブ、ジム、日本語が話せるタイ人の飲み会。後は飲食店などで、声を掛けてくれるタイ人女性は居ました。

ただ会社以外は一瞬の出会いなので、初対面でうまくアプローチしていくしかない状態です。

基本日本と同じスタンスでいたので、もちろん何も生まれませんでした。

バンコクで日本人との出会い

僕が出会いが多そうだなと思ったのは、日本人が主宰する飲み会に参加すること。これはイベントとして大きく展開しているものではなく、飲み会好きな人が適当に人を集めている飲み会です。ただ年齢制限の空気感であるでしょう。

後は日本人サークル活動に参加している人でしょうか。

ただこの日本人コミュニティが苦手な方は多いと思います。タイで生活していても、ここに行くと完全に日本カルチャー。それもタイの狭い日本人社会なので、余計に日本人感が出てしまいます。

一度中に入ってしまえば心地良くなるのでしょうが、僕は割と避けていたこともあり、その中に入っていくことはありませんでした。

そういったコミュニティ以外の場所で出会うこともあるかなと思いましたが、タイ人が多い場所で日本人と出会うことは少なかったです。

結局のところ

原因は大体分かっているんですが、言い訳ではなく分析です。

タイに居る日本人という共通点はあっても、人間性が変わる訳ではないので、仲良くなるには何度も顔を合わせる場が必要ということです。つまり最初のハードルは日本とあまり変わらないということです。

ただ日本より日本語が話せる人の数は少ないので、そこから仲良くなっていく可能性は高いです。

ただ人間性を補ってくれるほどの、大きな外的要因はないです。

やっぱり自分が変わらない限りは難しいですね。タイに来ていろんなことへのモチベーションが上がっていたので、やれる気になっていましたが、3ヵ月ほどでそういった感情は消えて行きました。

人間性を高めるとか云々ではなく、面倒でも、痛いと思われても、出会いに行く積極性とメンタルが自分には足りないと反省しました。

最後に

今後僕と同じような独身男性は増えて行くでしょうし、僕より先輩の方も沢山いらっしゃると思います。

最悪イサーンに、伝説となる日本人男性専用の老人ホームでも作りましょう。

20年後のために、このメッセージを残しておきます。