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【タイ移住】在住日本人のタイプ – タイでの生活を振り返る

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3年弱に及ぶ「タイ移住生活」を振り返る。今回は在住日本人のタイプに関してです。

タイで生活する日本人は、駐在員、現地採用、日本人街に住む人など、一口に在住日本人といっても経済状況や環境や目的は全く違います。

僕は毎年のようにタイに来ていて、タイ在住の友達も居ました。そのため、ある程度タイ在住日本人の人物像は把握しているつもりでした。ただ振り返ってみると、自分自身の人間関係以外の部分が全く見えていなかったなと思います。

このページでは、僕が見てきた範囲での、タイ在住日本人のタイプを振り返っていきます。

僕のタイ移住のきっかけ

別の投稿でもある程度書いたのですが、日本の環境や東京生活に嫌気が差したこと

これは年齢的な部分も大きいのですが、40歳手前で独身。

簡単にいうと20代なんかに比べると生きている面白さを感じなくなり、守るべき(供にしていくべき)ものもない状況で、日本に居る必要があるのか疑問に思ったことがきっかけです。

またベースとして、バックパッカーをしてしたので海外に対しての抵抗がなく、タイは毎年訪れるほど好きな国。仕事があれば、人生もう一華咲かせられるのではないかと仕事を探したら、すぐに決まってしまい2か月後には移住してタイに住み始めることになります。

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タイに住んでいる日本人

皆さんが「タイに住んでいる日本人」にどういうイメージを持っているのかわからないのですが、駐在員を除けば、僕のイメージは旅好きの人でした。

それは僕が知っているタイ在住者が旅で知り合った人だけで、日本で会う元タイ在住者も旅人だけだったからです。これは単純に自分が旅をしていたので、旅を経験した人としか出会うことがなかっただけなのですが、イメージとしてはそこそこの割合で元旅人が居ると思っていました。

僕が出会った日本人の数は高々知れていますが、実際出会った人のタイプを紹介していきます。

元旅人はほとんど居なかった

自分が旅をしていたことをわざわざ伝えてくれる人は少ないですが、僕自身が元旅人だったことを公言していたせいか、自然と旅をしていた人の情報が入ってくるようになります。

見落としがあるかもしれませんが、元旅人率は10%未満。しかも30代後半以上の人だけでした。

やはり旅をする人自体の数が減っているし、生活面や保障、文化的な魅力、また日本に帰った時の貨幣価値の差などから、旅を終えた後にタイを選ぶ人は少ないのでしょう。

旅人の中で、海外移住した人の多くはオーストラリアか、ヨーロッパの先進国に住んでいますので。

その他の海外経験組

海外経験組で1番多かったのは、ワーホリを経験した人です。ワーホリを終えてオーストラリアで働いていた方がビザ取得が難しく、タイに流れてくるパターンや、一度日本に帰りタイに来るパターンがありました。

あとは留学していた方と、マレーシアやベトナムなどの近隣国で働いていた方です。

こうした方たちと旅人も含め、ある程度の期間海外との接点があった方は、トータルで30~40%ぐらいでした。

(駐在員以外)の在住日本人

僕は駐在員との接点が全くなかったので、それ以外の方で1番割合を占めていたのはどういう人か。釈然としない答えですが、普通の人が多いです。

海外に野心を持って来ている人とか、元々タイに興味がある人ではなく、なんとなく海外に住んでみたい→タイは過ごしやすそう、でタイに移住される方が1番多かったです。

日本に閉塞感を感じて来られる方も多いと思いますが、その点について言及される方は少ないので定かではありません。

ただ話している時の雰囲気からそれが感じ取れる方は多かったです。普通の人の中に、こういったタイプの方も含まれます。

僕は会社で面接なども担当していましたが、

「タイに来て、経済発展の熱を感じた」

「旅行に来て、住みやすい街だと思った」

みたいに答える方は大体普通の方でした。

後は夜の街目的の方。話を聞いている限りそれだけが理由ではないのですが、メインとなる目的がそれという男性は、1割弱ぐらい居たと思います。

在住者の職歴

日本に馴染めないとか、キャリアがないからタイ及び東南アジアに来るという「ボンビーガール」パターンの方はかなり多かったです。
(僕が働いていた会社の人も出演していました)

20代で日本でのキャリアがある方、30代で10年ぐらい同職種のキャリアがある人というのは、かなり少なかったですね。

僕は会社で面接も担当していたのですが、意識が高く、能力があり、東南アジアの経済発展の可能性を感じて応募してきてくれる方も居ました。ただキャリアがある程度ある方は、採用しても多くの方が入社してくれませんでした。

後日談的に、エージェントさんからお話を聞くと、そういった方は日本での就職を選ばれたということでした。

やはり事業内容や待遇、日本に戻った時のキャリアを考えると、躊躇してしまうかなと思います。

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在住日本人のライフスタイル

自分がタイに移住するまでタイで会った日本人は、良い意味でいい加減でアクティブな方が多かったのですが、割と引き篭もりがちな方が多かったように思います。

たまに近隣国や国内の旅行をしている方は多かったですが、日常的にタイ人の方と接点がある場所に出掛けたり、休日にイベントなどに行っている人も少なかったです。

自分がタイに興味があった移住したので似たような方が多いかと思っていたのですが、「日本に居た時より部屋から出なくなった」と言っていた人が多かったように思います。

日本食・居酒屋好き

自分の想像と違った点として最初に感じたのが、日本食と居酒屋が好きなこと。

タイではかなり割高な日本料理ですが、ある程度人が集まれば、かなりの確率で日本食屋へ行くことになります。

僕は日本食をほとんど食べなくても大丈夫なタイプなので、これには驚きました。

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またタイに興味がない方が多いのか(心理的なハードルが高いのか)、現地の方が集まるお店や場所に積極的に行く人も少なく、タイ語の意欲がない方も多かったです。

タイ在住日本人のタイプ

総括すると人生をユルく生きたいと考えている方が多いと思います。

なのでタイが持っているものに関心があるというより「日本のようなしがらみがなくて、日本の物が揃っているのがタイ」という理由で移住している方が多いように思います。

ただ僕はそれで良いと思うんですよね。人生、人それぞれですから。もちろんそうでない方もいらっしゃるので、誤解なきようお願いします。

タイ在住日本人を問題視しているものをよく目にしますが、僕は良いところもあれば、悪いところもあり、日本的な価値観に固執しなければ良いことの方が勝ると思います。

確かに性格に癖があったり、仕事になると急に変な癖を出してくるなど、ちょっと問題がある方は日本に居る時より多かったです。その分、緩い人が多くてプライべートは楽で良かったです。

自分の価値観や日本的な価値観を強要したりすることがなければ、否定的に語られているタイ在住者を文字通り捉えることもないと思いますよ。

折角タイに来たのなら別の価値観で過ごすチャンスでもありますので。