イギリスの高等教育専門誌「THE(Times Higher Education)」が2020年「THE世界大学ランキング」を発表していました。
対象は92カ国1300校以上の有名大学。
トップは前回と同じオックスフォード大学で、トップ10はイギリスとアメリカの大学のみでした。
日本からは東京大学と京都大学が引き続きトップ100にランクイン。東京大学は順位を6つ上げて36位、京都大学は前年と同じ65位でした。
アジア圏でトップ100入りしたのは中国の清華大学23位、北京大学24位、中国科学技術大学80位。
シンガポールのシンガポール国立大学が25位、ナンヤン工科大学48位。
香港の香港大学が35位、香港科技大学47位、香港中文大学57位。韓国の成均館大学校89位でした。
気になるタイは散々な結果です。最高位で600-800位のMae Fah Luang University(メーファールアン大学)。
タイの最高学府といえばチュラロンコーン大学のイメージが強いですが、チュラは800-1000位でした。
■600-800位
Mae Fah Luang University
Mahidol University
■800-1000位
Chulalongkorn University
■1001位ー
Chiang Mai University
Kasetsart University
Khon Kaen University など
Mae Fah Luang University(メーファールアン大学)
ちなみにMae Fah Luang University(メーファールアン大学)ってどこやねん?となるかと思うのですが、チェンライ県にある大学で、タイハーブを使った化粧品やアンチエイジング分野で実績を上げているようです。
メーファールアン大学は1998年に設立され、チェンライ北部の壮大な800ヘクタールの森林に覆われた丘の中腹のキャンパスで「公園の大学」として知られています。 「プリンセスマザー」スリニガリンダにちなんで名付けられました。
わずか64人の学生で始まりましたが、2014年までに、ほぼ1,000人の卒業生と450人の海外学生を含む12,700人が、化粧品科学、アンチエイジングおよび再生医療を含む14の学校に分散し、タイの私立大学で最も急速に成長しています。その理念は「森林を回復し、人々を育てる」ことであり、「新しい、異なる、より良い」という目標を掲げています。
看護とタイの法律を除くすべてのクラスは英語で教えられており、アンチエイジングと再生医療の学校をホストするバンコクに単一のサテライトキャンパスがあります。
ゴールデントライアングルとしても知られる大メコン川流域のバンコクの北300マイル以上に位置し、タイ、ベトナム、ビルマ、カンボジア、ラオス、中国の「6か国すべての中心に位置する教育拠点」であると宣言しています。
2012年に設立された大学病院を中心に構築された医療ハブは、地域全体にサービスを提供しています。
2017年のMFL調査では、中国のダム建設プロジェクトによるメコン川の恩恵は、他の5カ国の下流の漁業に与えられた損害よりもはるかに大きいことが示され、2019年にこの地域で「ハーブの都市」プロジェクトが開始されました。伝統的な地元の医療行為に基づいています。大学が実施する職業クラスには、客室乗務員のトレーニングが含まれています。
バンコクの発展度合を見ていると、タイに先進国に近い印象を持ってしまいますが、まだまだこれからですね。しかも上がる気配を感じないという。
人の気質を考えると、後追いで発展しているベトナムにすぐに追い抜かれそうです。
でもユルいのが魅力のタイですから、個人的にはこれで十分かなと。白人至上主義に乗っかることもないですし。
ただ勉強や仕事の部分で、タイならではの個性があればなーと感じたランキングでした。