バンコク 穴場 散歩

バンコクの穴場散歩 緑の池を探しに行く。

バンコク 穴場 散歩

パヤタイ行きのエアポートリンクに乗っていた時のこと。マッカサン駅~ラチャプラロップ駅の中間地点あたりで視界に飛び込んできた緑色の池

「開発が続くバンコクの中心地に、こんなスポットがあるの?」

その車窓から見えた景色に違和感を覚えて、行った先は、南に下ればナナやプルンチットといった繁華街にぶつかり、東に進めばコンドミニアムが立ち並ぶペチャブリがあるメジャー感がありそうで、よく分からないエリア。

マッカサン駅~ラチャプラロップ駅

エアポートリンクというややマイナーな電車路線といえども、マッカサンや2駅先のパヤタイは知っている人も多いと思います。マッカサン駅はスクンビットから1駅のBTSペチャブリー駅と歩道橋で繋がっているので、スワンナプーム空港からスクンビットエリアに出る際の、ハブとなる駅だ。

マッカサン駅前の広場。ライブやイベントよく開催されている。

パヤタイ駅はマッカサンからラチャプラロップ駅を挟んで2つ先の駅になる。そんな大都会を連想させる場所に、池があるのが不思議でたまらなかった。

ちなみにラチャプラロップ駅~パヤタイ駅は、格安のアパートがたくさんあるエリアで、かつて現地採用や長期滞在の日本人が多く住むエリアだった。

池があるのはこのエリア。旅行者はもちろん、在住者でも用事がない場所なので、行くことはないと思う。

池の真相

逆光で水面の色が分からないが、これが問題の池。高層ビルが水面に映り、公園にある池のよう。

ただ角度を変えればこの通り。藻が堆積する立派な緑の池だ。

ここまで見る限りだと、それなりに普通の池なのだが、一歩引くとこうなる。

便器が捨てられている。かなり汚い池だが、釣りをしている人が何人か居た。

池を囲うようにゴミが投機されている。1kmも進めばオフィスビルが建つ大都会というのに、忘れられた土地のようだ。

そして池を最奥まで進むと、バラックのような家が建っている。

周辺を歩いてみた

周辺を歩いてまず目に付くのがバイタクのドライバーのたまり場。

客待ちのバイタク乗り場ではなく、さぼっているのか休憩しているだけなのか分からないけど、たまり場になっている場所がいくつかあった。

ちょっと緊張しつつ居住エリアに入ると、スラムではないけど、ちょっと貧しい街並みが見られる。

しかしこのエリアの中心的な場所には「Burachat Chaiyakon Hospital(ブラチャッ チャイヤコン)」という、タイ人に評価の高い病院があるのがまた不思議。

病院前の道を渡ると、奥まったところに公衆トイレがあった。中を覗いてみたが枯れ葉で床は埋め尽くされ、便器は破壊されていた。

投機されたマネキンが物々しさを醸し出します。

別の日に行くと「センセーブ運河」に向かい銃を構えるオヤジが居ました。

頭がおかしくなって自殺?八つ墓村的な?と結構びびりながら話しかけると「魚を打っている」とのこと。弾がなんなのか、打った後どうするのか気になりましたが、細かい点は訊けずじまいです。

そこから別の道へ入り、マッカサン駅ほど近くのセンセーブ運河沿い。歩道がないエリアを歩いていると、再びゴミの投機が散見されます。そして、不良たち?が書いたイラストが不気味なエリアをより一層不気味にします。

そこそこ安全な歴史ある貧困街?

歩いたエリアは鉄道の線路近く。線路の頭上にはエアポートリンクが走っています。

元々は線路沿いに住んでいた人たちが、エアポートリンクの工事に合わせて線路沿いから立ち退きしてできたエリアなのかと思いました。

ゴミの投機など、バンコクの都心部とは思えない独特の雰囲気がありますが、どことなく牧歌的な空気も漂います。慎ましい生活ながらも困窮はしていない人たちが住んでいる場所なのかもしれません。