夜になると現れるフアランポーン駅のゴザバー、もしくはゴザ ソムタム屋。僕もこれまで何度もディープスポットとしてこのお店の記事を見てきました。
かつてはフアランポーン駅から中華街に向かって、数えきれないほどこのスタイルのお店があったようですが、時代の変化によってその数を減らしつつあります。
特に屋台街がいくつも撤去された現在のバンコクでは、かつて出稼ぎイサーン人によって生み出されたこのスタイルのお店がいつ無くなってもおかしくありません。
2020年フアランポーン駅の改修も始まっていますので、尚のこと危機感を感じて体験しに行ってきました。
ゴザバーの場所
フアランポーン駅周辺にお店があることは分かっていましたが、詳しい場所を知らなかったので、少し迷いました。
というのも、イサーンからの出稼ぎ労働者のお店だと知っていたので、国鉄のフアランポーン駅から中華街に向かう目立たない道周辺にお店が並んでいると思っていたのですが、その辺りにお店が見当たりません。
近くの屋台で訊いてみると、どうやらMRTのフアランポーン駅の周辺にあるとのこと。明るくて人通りも多いので、このエリアには絶対にないと思ったのですが、割とオープンにお店を開いているみたいです。
地図でいうとこの出口です。ここからスクンビット方面に向かって数件お店が並びます。
いざゴザバーに着席
こんな感じで、ラマ4世通り沿いにゴザが敷かれています。
哀愁を超えて、ゴミと間違えられてもおかしくないレベルです。時間が早かったこともあり、お店の場所取りだけしているのかもしれません。
それでも付近を歩いていると、ゴザに座った女性から声が掛かり、素直にそのお店に座ります。
座るとすぐにヤードン(タイの薬草酒)が出てきます。お酒はヤードンのみとのこと。
ヤードンはタイの安いウイスキー(ラム)のビンに詰め替えてあります。値段は1ボトル100バーツ(350円)で、ゴザガールもこのボトルのお酒を一緒に飲みます。
ヤードンは薄められていて、ストレートで飲んでもきつくはないです。それほど飲みやすいお酒ではないので、チェイサーが付きます。
途中トゥクトゥクの運転手も会話に加わり、雰囲気としては田舎の近所飲みみたいな感じです。
彼女たちはイサーン地方コンケーンの東にあるローイエットの出身だとのことです。
サービス内容
基本会話のみ。お触りなどのサービスはないです。こんな人通りの多い路上でお触りしてもされても落ち着かないでしょうが。
女性は多少の英語は話せますが、タイ語が少しはできないと長時間は辛いでしょう。
フード
ソムタムを作るすり鉢(クロック)があるお店もありましたが、このお店は近くの屋台で作ってもらうスタイルでした。
なのでソムタム以外にも近くのお店にあるものを持ち込みもできるでしょう。スナックやナッツもなかったので、セブンに買いに行きました。
この日の会計
2人で行って、1時間ほどでヤードン4本、チップ100バーツ×2人で計600バーツ。
割と軽いヤードンなので、サラッと飲めてしまうのと、女の子がめちゃめちゃ飲みます。乾杯を煽られてピッチも進みますので、要注意です。
お金を持っている外国人だから余計にそうしているだけだと思いますが。チップは要求されなかったのですが、外国人の嗜みとして渡しました。
※ヤードンは次の日に残るお酒なので、ほどほどに。
営業時間
夕方5時から朝まで。ピークタイムは1時~2時とのことです。
警察の巡回あり
時々パトカーが走り、反対側の車線を走っている時はヤードンを隠し、自分たちの車線に来て停車しそうだとゴザ自体を片付けて、目立たない場所で待ちます。
ライセンスなしでヤードンを作ることは違法ですし、お店の営業許可もない店ですので、一応避難するレベルではあります。
ヤードンやお店の営業に関しては黙認状態なので、シビアに考える必要はないと思いますが、警官の面子の為とお小遣い稼ぎで賄賂を要求されるので、素直にお店の人に従います。
ゴザバーの愉しみ方
こういうローカルな場所は好きなのですが、タイ語がベラベラだとしても、通って楽しむのは難しい。観光地的に1度来るのはいいですが、このバーのためにフアランポーン駅まで来るのもしんどいですし。
ピークが1時~2時ということは、トゥクトゥクやバイクタクシーのドライバーが、仕事終わりに1杯引っかけながら、イサーンの酒と女性とソムタムを楽しむ場所だと思いますので、イサーン語が話したい人にはいいかもしれません。ゴーゴーよりは全然安いですしね。
タクシー運転手には「ヤードン フアランポーン」
日本語でゴザバーとかゴザ ソムタム屋とか言われていますが、タイ語でなんて言うのか訊いてみました。
「Yadong Hua Lamphong(ヤードン フアランポーン)」
特に名称はないみたいですが、タクシー運転手にこういえば分かるとのことでした。