いかにもタイ人が好きそう名前「Method to My Madness(通称MMM)」はもちろん、ヤバいお店ではなく、音楽に重点を置いたBARです。
僕がこの店を知ったのも、インディー音楽を紹介するサイトFungjay(ファンガイ)がおススメしていたからです。
その紹介記事では、キッズたちが集まるインディーズ系音楽を流すBARと書いてあり、Googleのレビューには、「この店は伝説になるかもしれない・・・」とまで評されていました。
僕はもうキッズじゃないけど、若い人たちにそれだけ支持を集めている店なら行くしかないと店を訪れ、それ以来定期的に訪れている唯一のBARです。
Method to My Madnessの特徴
このお店をBARとして考えるなら、全然BARではありません。お酒もフードも充実していません。
一番の売りは音楽で、ちゃんとDJも居るのですが、音楽が売りでもありません。
正直、突き抜けた売りはないのですが、立地、居心地、雰囲気、集まる人の魅力がこの店を作っています。
パホンヨーティン/ラップラオ
MMMはMRTパホンヨーティン駅にあり、ラップラオ~パホンヨーティン間は、バンコクの若者向けのオシャレなBARやレストランがあります。
他にもBudda BAR、プレイヤード(閉店?)などライブで有名なお店もあり、トンローなど外国人が集まるエリアを除けば、音楽的には一番充実しているエリアです。
バンコクのミドルクラスの若者たちの遊び場であり、その中でもMMMは前衛的でアート臭が漂うお店です。タイの歌謡曲も流しません。
タイ人のバンドがタイの曲を歌い、みんなで合唱するタイプではなく、ロック誌に掲載される名盤・名曲を流している、でもタイ人フィーリング溢れる、インターナショル感覚のタイローカルBARです。
日本人で、ある程度音楽にはまった人であれば、まあ名曲のオンパレードで独自性がないとかになってしまいそうですが、定番曲をみんなで楽しむタイの国民性からすると、結構アングラです。
そういうこともあり比較的前衛的で、オープンな雰囲気なので、アーティストや有名人もよく来店しています。
ローカル×アーティスト
自分で書いていて、このお店の売りがよく分からなくなってしまったのですが、このエリアはバンコクっ子の遊び場で酒が飲めて、ご飯も食べれて、最後にMMMがある。
そこに良い音楽と簡単な酒があり、アーティストが集まる空間がある。
それ故に熱みたいなものがあるんです。
このエリアが締まるのは、クオリティを担保しているのはMMM。MMMはそんな存在です。
「この店は伝説になるかもしれない・・・」
この表現は大袈裟に思いますが、ここからなにかが生まれるかもしれないと可能性を感じさせる場所なのは確かです。
かつてまだ出来上がっていないバンコクに惹かれたような、あの頃の熱がここにはかろうじて残っています。