カオマンガイのバンコクのおすすめ店 決定版!タイ人と日本人の人気店を制覇した結果

カオマンガイの人気店の紹介の記事は非常に多いのですが、同じ店を、同じようなコメントで紹介しているものが多いです。

恐らく検索ボリュームが大きい有名店を、誰かの記事を参考にしてピックアップしているので、同じ内容になっちゃってると思います。

僕としてはあくまで個人のサイトなので、自分の基準で語りたい。そこでタイ人・日本人の評価が高いお店を愚直に全店回り、自分なりに結果を出してみました。

自分の基準も極力明確に語りますので、合いそうなお店に行ってみてください。

カオマンガイは一括りにできない

当初はカオマンガイを食べ歩いて、純粋にランキングを作成しようと思っていたのですが、食べ歩く内に単純にカオマンガイを比較するのは難しいなと思うようになりました。

ご存知の方も多いと思いますが、カオマンガイは中国の海南島(ハイナン)をルーツにした料理で、オリジナルは中華料理です。

それが華僑によって東南アジア地域に広められ、地域ごとに独自に変化していった訳ですが、タイには中華系のタイ人も多く、中国から移住してきた華僑、シンガポールから移住して来た華僑もいるので、カオマンガイと海南鶏飯とシンガポールチキンライスが、オリジナルのママであったり、独自変化して混在しています。

カオマンガイ屋と呼ばれているお店も、お店側はシンガポールチキンライスと言っていたり、かなり中華よりの味付けのものもカオマンガイと呼ばれている状態です。

一般的なカオマンガイは、タイ系タイ人のおばちゃんがやっているような、やや味が薄いご飯と鶏肉に、味が濃くて辛いチム(タレ)をぶっかけるタイらしい味付けだと思うのですが、これが中華街のカオマンガイ屋に行ったり、元々華僑の人がやっているお店に行くと中華料理の傾向になります。

バンコクの中華街は横浜の中華街などと違い、そもそもタイ人の10%が純血の中国人で、ハーフやクオーターなどを含めると、バンコクの半数が中華系の血を受けついでいると言われています。そのため、中華街のカオマンガイを例外として除外することもできません。

また中華系のカオマンガイは、タイ系のお店より価格が高いことが多く、単純比較が難しくなります。

各カオマンガイの特徴

カオマンガイの調理法の傾向は、大体2つに分かれていると思います。

もちろんお店によって異なりますが、中華街エリアかタイ人エリアか、タイ人のお店か中華系の人のお店かの大体の特徴です。

■タイ系カオマンガイ
鶏肉は大振りで脂がのっている
ご飯は普通の硬さも、味付けは濃くないが、ダシより塩気が強い
スープは薄め(他の塩気が強いから)
チム(タレ)は辛めで、塩気が強い

■中華系カオマンガイ
鶏肉は小振りで、汁気が強く、ダシが効いている
ご飯は柔らかめ、味付けはタイ系より濃いめで、ダシと醤油が効いている
スープはマナオドン(レモンピクルス)が入った酸味系と、ダシがしっかり効いた中華スープ系
チム(タレ)はやや辛めで、少し甘みがある

カオマンガイは平常食

カオマンガイが日本のラーメンのように、それなりの価格で切磋琢磨していれば評価しやすいのですが、カオマンガイは一般的なタイ人にとっては平常食です。バンコクの平均的な価格は40バーツ(140円)です。

少なくとも景観は発展していくタイですが、貧富の差が大きいので国民の多くは慎ましい生活をしています。

カオマンガイは彼らも含めた平常食であり、安いということはとても重要なことになります。

その為、そもそも日本から来た人を唸らせるような料理ではなく、安くて美味い定食屋を比較するものです。

タイのストリートフードを楽しもうぜ!という気軽な気持ちでお店とその道中を楽しんでみてください。

カオマンガイのおすすめ店

ゴーヘン・カオマンガイ

鶏肉の肉肉感は申し分なし!バランスが整った、誰が食べても美味い中華系カオマンガイ。

ゴーヘン・カオマンガイ バンコク

アソーク・プロンポン間を南に進んだラマ4世通りにある「ゴーヘン・カオマンガイ」

元々屋台からスタートしたお店なのか、店先には屋台が置かれています。

ゴーヘン・カオマンガイ バンコク

街の中心からは外れていますが、日本人が多く住むプロンポンエリアからもバイクタクシーで30~40バーツでアクセスできます。徒歩圏内の駅がありませんが、街の中心から比較的近いので、旅行者の方のアクセスも容易だと思います。

カオマンガイ ピセー(大) 60バーツ(210円)

香ばしいご飯に、しっかりとした肉感のある鶏肉は食べ応え十分。

チム(タレ)もほのかに甘味があり、下味がついた鶏肉とご飯との相性は抜群です。

スープはダシがしっかり効いていてうま味が強く、どこをとっても隙がないカオマンガイです。

味付けは中華系なので、旅行者の方にはタイ料理っぽくないと思われるかもしれませんが、すごく幅広い日本人の好みに合ったカオマンガイだと思います。


インディーカオマンガイ

繊細ながらインパクトあり。細身ながらパンチ力のあるカオマンガイ

インディーカオマンガイはチュラロンコン大学の近く、カオマンガイを始め、美味しいお店が数多くあるBanthat Throng(バンタットーン)通りにあります。

バンタットーン通りは、プーパッポンカリーで有名な「ソンブーン」、ミシェランの屋台版2019に選出された「Jay oh chula」、少しソイを入れば「ペンラチャ クイッティアオ クアガイ」など有名店がひしめく食の激戦区。

MBKからもぎりぎり徒歩圏内、もしくはバイクタクシーで20バーツ程度でアクセスできるので、おすすめです。

カオマンガイ インディー バンコク
カオマンガイ(普)40バーツ

しっとりした鶏肉としっかり味のご飯。味付けはやや濃い目ですが、チム(タレ)の塩加減を控え目にしているので、全体的なバランスも悪くないです。

ちょっと味が濃い部分は、マナオドン(レモンピクルス)が効いた酸味のあるスープで調和が取れます。

鶏肉、付け合わせのキュウリも細く切られていて、鶏肉を楽しむというよりトータルで楽しめるカオマンガイです。

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ゴーアン・カオマンガイ プラトゥーナム(ピンクのカオマンガイ)

正統派の流れを組むカオマンガイのひとつの頂点。チム(タレ)の美味さは他の追随を許さない完成度!

ピンクのカオマンガイ

説明をする必要がないほどの有名店ゴーアン・カオマンガイ(ピンクのカオマンガイ)。

店員がピンクのユニフォームを着ていることで有名なお店です。

写真を撮った日がクリスマスということもあり、サンタ帽をかぶっています。

ミシェラン屋台版にも選出され、バンコクで一番有名なカオマンガイ屋になってしまいました。お昼時は20~30分ほど並ぶ必要がある行列店ですが、時間帯を外せばそこまで混んでいません。

ピンクカオマンガイ バンコク
カオマンガイ(並)40バーツ

なんといってもここのカオマンガイはチム(タレ)が美味しい。

鶏肉は小ぶりで油分もあまりなく、控えめだけどあまり主張がないところが逆にチムを活かしてくれる。

ご飯もチムを邪魔しない程度に味が調えられていて、ご飯、鶏肉、チムを口に含んだ時のバランスは最高。

ピークタイムは待たされるし、観光客が多いので忙しないけど、今回ピックアップしたお店の中では、唯一タイ系正統派のカオマンガイです。

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カオマンガイ ジェーイー

繊維質で品のある鶏肉。とにかくこのお店のポイント肉!

カオサンから徒歩で20分程度。街中からのアクセスは悪いけど、観光地であるワットサケートから近いので、観光ついでに寄るべきカオマンガイ ジェーイー

街はずれということもあり、お客さんは基本ローカル。近くにオフィスなどもないせいか、バイクタクシーのドライバーや近所の男性ばかり。清潔感があって、居心地の良いお店です。

カオマンガイ ジェーイー
カオマンガイ(普)50バーツ

このお店のポイントである鶏肉は、脂がのった濃厚やプリプリ感とは正反対。

繊維質ながら瑞々しく、大きく切られた鶏肉は噛む度にうま味があふれ出てきます。

ご飯が柔らかく味付けが薄めなのが、僕的な好みではないですが、他にないタイプのカオマンガイです。

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カオマンガイトーン サパーンレック

鶏肉の存在感を打ち消した、飲むように食べられるカオマンガイ

カオマンガイ 中華街

中華街のやや寂れた、かつてはバンコクの電脳街といわれた通りにあるカオマンガイトーン サパーンレック。

近くに外国人が立ち寄る場所もないので、ローカル感が強く、旅の情緒を味わうにはぴったりです。

カオマンガイ 中華街
カオマンガイ(普)40バーツ

このお店のカオマンガイもちょっと個性的です。

鶏肉は薄くスライスされていて柔らかく、ほとんど噛む必要がありません。

ご飯もやや柔らかくもろい感じなので、流し込むように食べられて気付いたら完食してしまっています。

マナオドン(レモンピクルス)の酸味が強く効いたスープがまた、この流し込みにぴったり。やや味付けが濃い目なので、すっきりしたスープが抜群に合います。

チム(タレ)も、ピンクのカオマンガイに負けないぐらい美味しいので、これまた食の進みを早くします。

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メンジャルン ポーチャナー

初心者厳禁のご飯が美味い通好みの一皿。美味いのか分からなくなるけど、食べたくなるカオマンガイ

最後に紹介するお店メンジャルン ポーチャナーはかなり街から外れますが、近くにアニメなどのキャラクター装飾を施したお寺「ワットパリワート」があるので、観光のついでに立ち寄ってみてください。

このお店のカオマンガイはおすすめするべきか迷ったのですが、ずっと心に残っているお店なので曰く付きで紹介します。

まずご飯は、今まで食べたカオマンガイ屋の中で一番美味しかったです。

日本人には気持ち柔らかいですが、香ばしくて、味はそこそこしっかりしているのに、塩辛さがなくてソフト。

ただ、チムは熟成させたミソのような癖があり、スープもマナオドン(レモンピクルス)の酸味より、熟成された癖があります。これは好みが分かれる味だと思います。

それでもって鶏肉はいたって普通。ちくはぐしていて手応えのないまま食べていたんですけど、食べ終えた時の満足感が高いので不思議です。ご飯が美味しかったからでしょうか。

旅行者の方が食べれば確実に美味しくないと言いそうなカオマンガイ。是非タイ在住者やカオマンガイ通に食して欲しい一皿です。

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