2020年のタイ ミシェランで★星を獲得したレストラン「80/20(エイティ トゥエンティ)」。
日本人パティシエ兼シェフの方が居るということで、日本人の中では注目されているお店です。
そのカジュアルレストランとして、ランチタイム限定でオープンしたのが「KROK(クロック)」です。
KROK(クロック)
まず、80/20(エイティ トゥエンティ)はタイ素材80%、その他の国の素材20%を意味して付けられた店名です。
ミシェランのジャンルではタイフュージョン。日本的に言い換えれば、タイ料理をベースとした創作料理といっていいかなと思います。
「シェフのジョーとサキはタイ全土を旅し、伝統的なタイ料理に対する革新的でエキサイティングなアプローチを伝える、新しい食材と新しい調理技術を発見しました。」
ミシェランにはこう書かれています。100バーツ~のランチに期待しすぎてはいけませんが、期待度はほぼマックスまで上がります。
ちなみにクロックとは、タイ語ですり鉢の意味で、木製のものはソムタム、石製のものは香辛料をすり潰すために使われています。
メニュー
バナナの葉に包まれてくるランチセットは4種。具材によって100~180バーツ(360円~650円)に価格は分かれます。
特徴はタイ人のソウルフード(調味料)である、ナムプリック(ディップ)がどのセットにも付くこと。
ナムプリックは野菜のディップやご飯につけて食べるおかず・調味料のようなもの。
チェンマイなど北タイではよく見かけますが、バンコクのローカルレストランではあまり見かけません。ただバンコクでも家ではよく食べるそうです。
そしてその中に、ナスと麹のナムプリックがあるのが、日本人シェフの方がいるためでしょう。
またサイドメニューのトッピングもできるので、お好みに合わせて追加オーダーしてみてください。
実食!
本来ならナスと麹のナムプリックといくのが定石でしょうが、スモークフィッシュのナムプリックというのが気になり、肉の気分だったこともあって別のものを注文してしまいました。
まあナムプリック自体に慣れていないので、定番に近いものから試してみるという風にポジティブに考えます。
ご飯、グリルポーク、温泉たまご、スモークフィッシュのナムプリックに生野菜。付け合わせでお漬物(ピクルス)の小鉢が付きます。
お味の方ですが、まずグリルポークが柔らかくて香ばしい。火通し方が適切で美味しいです。ナムプリックも野菜のディップ、温泉たまごとご飯の調味料にして混ぜて食べても美味しい。
先に「ミシェラン★獲得の…、フュージョン料理」とかハードルを上げ過ぎてしまいましたが、お値段から考えてもそういう類のものではありません。
良い食材を、良い調理方法で作り、そこにちょっとしたスパイスとしてナムプリックがあるという感じです。
160バーツ(570円)でこういった品のあるバランスの取れた料理が食べられるのは良いですね。
サイドメニューのアイス
スタッフの方で少し日本語を話せる方がいて、日本人パティシエ・シェフ(サキさん)の方がアイスクリーム(50バーツ)を作っているというので、追加注文しました。
タイバニラアとほうじ茶があり、どちらも惹かれましたがほうじ茶を注文。優しい味付けで、料理の締めとしてぴったりでした。
概要と場所
お店はアートギャラリーが多く、古き良きタイの街並みが残るタラートノイエリアにあります。
アートタウンの散策のついでに立ち寄るのもおすすめです。
MRTフアランポーン駅から徒歩15分。バイクタクシーだと20バーツで行けます。
■店名:KROK(クロック)
■営業時間:11:00~16:00
■定休日:月、火曜日
■住所:78 Yotha Rd, Talat Noi, Samphanthawong, Bangkok 10100
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