2020年10月のタワーレコード アジア音楽を配信するチャンネル「TOWER ASIA DOOR」で1位を獲得。
11月にフルアルバムを発表し、タイの音楽シーンで注目が高まるBeagle Hug(ビーグルハグ)。
Beagle Hug(ビーグルハグ)
タイ・バンコク出身のエクスペリメンタル・ポップ・バンド。メンバーの好きな音楽ジャンルやJAZZという音楽的背景をもとに、実験的なポップスやトリップホップを現在の音楽の方向性として打ち出している。
タイ音楽シーンの最注目バンドに
2019年に「YONLAPA(ヨンラパ)」、「Phum Viphurit(プム・ヴィプリット)」がブレイクし、その人気は衰えるところはないですが、今現在の勢いが一番あるのが「Beagle Hug(ビーグルハグ)」です。
彼らが注目を浴びるきっかけとなった曲が「โชคดี(チョークディー=幸運を)」。
一聴すると地味な感は否めませんが、「Beagle Hug(ビーグルハグ)」の楽曲はタイ人らしい、緩さやポップさはなく、シリアスなトーンの音楽性です。
それでいて新しさや表現力があり、音楽性も独自のバランスを持っている稀有なバンドといえるでしょう。
シティポップやAOR、ブラックミュージックをミックスした昨今のトレンドから外れながらも、インディーズ感とメジャーに通ずる開けた表現性が注目を浴びるその理由でしょう。
こういったスローな曲を聴かせる構成力もタイ人離れしています。
2020年11月にリリースされたアルバム「Human Resources」では、ポップなジャケとは裏腹に、緊張感ある刺激が得られる1枚になっています。
1曲目で脱力させておいてからの展開も良くて、久し振りにアルバムを通しで聴きたい作品です。
このアルバムは間違いなく勝利のスローコアの遠征である。時間をかけて、一つの音から別の音へとゆっくりとしたペースで進んでいきます。曲は長い時間をかけて構築され、その後静寂に戻り、波が海岸に打ち寄せるように、これをカプセル化した曲が’โชคดี’ (Good luck)である。
また、犬の吠え声、海岸線の横のコオロギのさえずり、洞窟の中で囁かれる陽炎の言葉など、いくつかの短いサウンドスケープの間奏曲が散りばめられている。個人的には、アルバム全体を通して逆ディレイを使用していることが、このレコードのスローな性質を養っている。ヒューマン・リソース」の中で唯一アップビートな曲は、タイトル曲の「Beagle Hug」だ。
これはインターナショナルな音楽のプレイリストによく合う陽気なフォーク・トラックだ。น้ำ」(水)は壮大なコンセプトでどこかに向かっているように感じますが、面白かったところで終わってしまいます。
その後、私たちは曖昧な実験的な領域に入り始め、Beagle HugはRadiohead In Rainbowsスタイルのトラック’ผีเสี้อ’ (Butterfly)で私たちを驚かせてくれた。それは呪われたベースラインから始まり、同じように呪われたヴォーカルのチャントのスナップが続く。
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