大型フェスが次々に中止になり、タイ音楽のインディーズはちょっと動きが鈍かったように思います。
ただ、タイの音楽もシティポップ一辺倒ではなく、「morvasu(モーバス)」や「Beagle Hug(ビーグルハグ)」など新しいアーティストの登場もあり、次のステップに進む足掛かりの1年になったような気がします。
そんなタイの音楽シーン2020年を振り返るプレイリストを作成しましたので、収録アーティストを紹介していきたいと思います。
morvasu(モーバス)
タイの音楽シーンのメジャーとインディーズを繋ぐ、才能。
ミュージシャン「morvasu」以前に、タイで最も有名な商業映画監督の一人であり、インディーロックバンド「TenToTwelve」のリードシンガーソングライターでもあります。
映像と音楽双方で活動する彼は商業的にも大きな成功を果たしていて、最近ではカンヌライオンズ、スパイクアジア、アドフェスト、アドスター、アドマン、B.A.D.アワードなど複数の賞を受賞。国際的にも高い評価を得ています。
temp.(テンプ)
人気バンドからメンバ―が集まって結成された「temp.」。メンバーのニックはタイのベルセバと云われた「Part Time Musicians」のメンバーでもあります。
Youth Brush
英語ベースだとほとんど情報が出てこないインディーズアーティスト「Youth Brush」。
Gym and Swim(ジムアンドスイム)
日本映画「We are Fabulous(?)」をきっかけに、メンバーを集めて結成されたバンコク発のトロピカルポップバンド。何か新しいものを作りたい、一緒に楽しみたいという思いから、トロピカルポップを制作しています。
Soft Pine(ソフトパイン)
ドリーミーで癒されるバイブスを持ったポップバンド。何気ない日常や怠惰、植物、そして愛について語る。フィッシュマンズっぽい匂いもしますね。
Seal Pillow(シールピロー)
かなり日本好きなタイ人に寄るバンド「Seal Pillow」。過去には「SENSEI」というヒット曲も作っています。
ここで紹介する「The Graduate」も日本の女子高生が登場するもので、Spotifyのジャケットは湘南と思われる海沿いの写真が使用されています。
2019年「yogee new waves」来タイ時には、前座も務めていました。
何気なくBKK magazineの今週のイベントピックを見ていると、「あら、Yogee New Wavesバンコクに来るではないですか」。直近1ヵ月、インド、バングラデシュを旅していたので、バンコクのエンタメ情報チェックしていません[…]
qucksand bed(クイックサンドベッド)
小学校からの友達同士で、マヒドン大学、シルパコーン大学で音楽を学び、バンドを結成。
メジャーっぽいメロディーながらも、音の取り入れ方やバランスに専門的な下地を感じさせます。
Plastic Plastic(fea.SHE IS SUMMER)
日本でも早く知られていたポップバンド「Plastic Plastic(プラスチック プラスチック)」。
今回の曲では日本人アーティスト「SHE IS SUMMER)とフィーチャリング。MVが可愛すぎてドはまりした1曲です。
TELEx TELEXs(テレックステレックス)
エレクトロニックなシンセポップで、インディーズ界隈では絶大な人気と知名度を誇るTELEx TELEXs。
2019年にはサマソニで来日を果たすなど、日本でも知っている人が多い人気バンドです。
タイ発のアーティストの躍進が止まらないですね。フジロックのTHE PARADISE BANGKOK MOLAM INTERNATIONAL BANDに続き、Summer Sonic 2019(サマーソニック)に、タイから3アーティス[…]
Phum Viphurit(プム・ヴィプリット)
9歳の時からニュージーランドで育ち、2014年にバンコクを拠点を移す。欧米的な感覚とタイ人の感覚をミックスしたようなポップセンスの持ち主。
2019年にはサマソニを始め、世界各国の大型フェスに出演しています。ここ最近のタイアーティストの中で、最も海外で成功しているシンガーだと思います。
今回初回する曲は、韓国インディロックバンド「Se So Neon」のメンバー「So!YoON!」とのフィーチャリング曲です。
Summer Dress(サマードレス)
実験的な音楽を追求し、即興演奏のロックバンド+宅録要素を併せ持ったバンドです。
YONLAPA(ヨンラパ)
2018年に結成。2019年11月にリリースした「Let Me Go」で注目を浴び、それ以降発表される曲が常に注目浴びていてる、タイで今もっとも勢いがあるバンドです。
個人的にはインディーズ系のど真ん中で、最も面白いバンドです。
タイのシティポップ/インディーズ界で、2020年最も注目のバンド「YONLAPA(ヨンラパ)」。タイ北部のチェンマイを拠点に活動しているので、バンコクで見る機会が中々ありませんでしたが、10月31日のハロウィンライブをLido co[…]
Supergoods(スーパーグッズ)
ブラックミュージックを背景に持ったバンドで、ソウルやファンクをポップに昇華した曲が多い、タイのインディーズ界でもちょっと異色のバンド。
今回紹介する曲はJITIVIとのコラボ曲ということも、彼らの中でも趣を変えた曲になっています。
Beagle Hug
2020年10月のタワーレコード アジア音楽を配信するチャンネル「TOWER ASIA DOOR」で1位を獲得。
11月にフルアルバムを発表し、タイの音楽シーンで注目が高まるBeagle Hug(ビーグルハグ)。
2020年10月のタワーレコード アジア音楽を配信するチャンネル「TOWER ASIA DOOR」で1位を獲得。11月にフルアルバムを発表し、タイの音楽シーンで注目が高まるBeagle Hug(ビーグルハグ)。Beagle Hu[…]
Yellow Fang
2007年結成のガールズロックバンド。紹介するバンドの中ではかなりキャリアがあるバンドですが、未だにその音は色褪せません。
情緒的なボーカルにメロディーラインが特徴的で、US・UKインディーズ好きの方ははまる楽曲だと思います。
日本での評価も高く、2012、13年とSummer Sonic(サマソニ)に出演。以降も日本で度々ライブツアーをしています。
タイポップ 2020年プレイリスト
アジアという括りでの音楽シーンが活性化し、その垣根がなくなりつつある今。タイのミュージシャンが、日本でライブをする情報をよく見かけるようになりました。逆に日本や韓国のインディーズ系ミュージシャンの来タイも増えてきているのを感じます。[…]
タイの音楽フェスといえば、旧正月のソンクラーンに合わせて行われる水掛けフェス「S2O Songkran music festival」やパンガン島のフルムーンパーティが有名ですが、タイは1年を通してたくさんのフェスが行われています。[…]